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猫の健康管理(1)

2021年6月26日

猫は、日照時間が長くなり始めると発情し、妊娠します。妊娠期間は2ヶ月程なので、4~5月が出産シーズンとなり、夏にかけて花の木シェルターは子猫でいっぱいになります。


離乳前の子猫は5時間ごとに授乳が必要で手がかかるため、サイトに新入り子猫の情報をアップしたくても手が回らず、ブログの更新も止まったままでした。


しかし、皆さんに子猫のことを知っていただかなければ譲渡は進まず、譲渡が進まなければ、次の猫の受入れもできません。そこで、苦肉の策として、今回は動画だけ先行アップすることにしました。


ケージの中の、普段どおりの子猫の姿


ところが、動画だけと言っても、いつものように1匹ずつ撮影ボックスに入れて撮影するスタイルだと、40匹撮り終えるには相当な時間が必要です。そこで、最終的に猫をケージから出さずに撮影することにしたのですが、これが意外な効果を生みました。いつもよりずっと自然でやんちゃな子猫の姿をとらえることができたのです!これには大きく2つの理由が考えられます。


一つは、撮影ボックスではどうしても猫が緊張しますが、ケージの中は猫たちのホームグランドなので、カメラを向けられてもいつもどおり自然に振る舞うことができたこと。そして、もう一つは、ケージの中では同腹(同じ母猫から生まれた)の兄弟姉妹と一緒だというのも、やんちゃぶりを発揮できた大きな理由だと思います。


同腹の兄弟姉妹ごとにケージに入れる


花の木シェルターでは、猫を同腹の兄弟姉妹ごとに同じケージに入れて管理しています。なぜなら、のら猫だった子猫は様々な病気に感染しているリスクが高く、その中の1匹が何かの病気にかかっていれば、同腹の兄弟姉妹がみな、同じ病気に感染していてもおかしくないからです。


逆に言うと、同腹の猫以外と一緒にしなければ、その一家から病気が拡大するリスクを減らすことができます。そのため、花の木シェルターでは、3種混合ワクチンを接種し、ウィルスチェックを完了して、FeLV・FIV共に陰性と判明するまでは【絶対に】同腹以外の猫と一緒にしません。


このため、今回アップした同じ動画に写っている猫は、すべて同腹の兄弟姉妹です。(雑種の猫の場合、写真のように兄弟なのに毛色が全く違うことは珍しくありません。)


1匹だけで写っている猫の場合は


でも、中には1匹だけで写っている猫もいますね。これは、家族とはぐれて1匹だけで保護された猫たちです。


ただ、猫は2週齢から9週齢の社会化期の間に、猫どうしで「じゃれ合う」ことを通して噛んだりひっかいたりする加減を学ぶので、猫との触れ合いは大切です。そのため花の木シェルターでは、体調をみながらではありますが、できるだけ早くワクチン接種とウィルスチェックを行い、安全を確認した上で、同腹でない猫どうしを一緒にするようにしています。


「十猫十色」


ちなみに、動画はそれぞれ5~15秒という短いものですが、猫それぞれの個性が本当によく表れています!動画の中で大人しい猫は普段も物静かですし、動画の中でやんちゃな猫は普段も元気いっぱいです。(笑) 人間も「十人十色」ですが、猫も「十猫十色」ですので、どうか沢山の猫の中から、ぜひ、ご自身にピッタリの猫をみつけてください。


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