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2月22日は猫の日

2021年2月22日


2月22日は「猫の日」です。2月22日が選ばれた理由は、猫の鳴き声の「にゃん」「にゃん」「にゃん」と、日本語の「2」「2」「2」の語呂合わせによります。「猫と一緒に暮らせる幸せに感謝し、猫とともにこの喜びをかみしめる記念日を」という趣旨で、「日本の猫の日実行委員会」が1987年に制定しました。


交通事故等による猫の死亡は殺処分数の3~4倍


何となく楽しい雰囲気がする「猫の日」ですが、猫は寒さに弱い動物なので、冬空の下で生きる「のら猫」には厳しい時期と言えます。また、猫の「殺処分ゼロ」を目標に掲げる自治体は多数ありますが、猫の殺処分数よりも、交通事故などによる猫の死体の回収頭数のほうが3~4倍多いことは、データを公開している自治体が少ないため、ほとんど知られていません。


「大分市猫の適正飼養・管理ガイドライン」より


のら猫の寿命は飼い猫の6分の1

交通事故だけではありません。飼い猫は基本的にワクチンを接種しており、他の猫と接する機会も多くありませんが、のら猫は多数の猫と出会い、喧嘩もするため、FIV(いわゆる猫エイズ)や、FeLV(猫白血球病ウイルス感染症)に感染したり、ケガや病気のリスクが高くなります。


その結果、飼い猫の平均寿命が14.2歳であるのに対し、のら猫は2.3年と、6倍もの差が生じています。のら猫の多くは、殺処分されずとも、そもそも「生きる」ことが困難なのです。


のら猫にTNR(のら猫の繁殖抑制)を!


このように過酷な状況で生き、そして死んでいくのら猫を1匹でも少なくするためには、「のら猫」を生み出さないこと、つまり、TNR(のら猫の繁殖抑制)が必要です。


TNRとは、T=TRAP(つかまえる)、N=NEUTER(不妊手術する)、R=RELEASE(元の場所に戻す)の頭文字で、今以上に野良猫を増やさないため、捕まえて不妊手術(メス猫の避妊、オス猫の去勢)を施した上で、元いた場所に返す取組のことです。花の木シェルターでは、「TNR」を「保護猫譲渡」とともに活動の二本柱と位置づけ、積極的にサポートしています。


「猫の日」を、いつか「TNRの日」に


皆さまには、「猫の日」を契機に、まずは「TNR」のページをご一読いただき、今後もしもどこかで「のら猫」を見かけられたら、お腹を空かせ凍えながら生きている「のら猫」に想いを寄せ、「TNR」のことを思い出していただくこと、そして将来的には「猫の日」が「TNRの日」と呼ばれるようになることを願ってやみません。

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