ストレスの少ない生活って、どんな生活?
- 琴森 美香子
- 6月27日
- 読了時間: 4分
更新日:3 日前
ストレスは「万病のもと」、と言われます。
慢性的にストレスを抱えていると、多様な症状や病気を引き起こすリスクが高まります。

ヒトにとってもストレスは大敵ですが、猫はさらに繊細な動物。
人間が気にもしないような変化や音、におい、配置の違いを、ストレスとして受け止めてしまうことがあります。
では、猫にとって「ストレスの少ない環境(生活)」とは、具体的にどんな暮らしのことを言うのでしょうか? ここでは、ポイントを3つに絞ってご紹介します。
🍽️ 1.生活のリズムを安定させる
猫にとっては、「毎日同じ」が安心の基本。
食事の時間、照明の切り替え、掃除のタイミングなどが日によってバラバラだと、「次に何が起こるかわからない」という不安感につながります。
以下のような習慣を意識するだけでも、猫の安心感はぐっと高まります。
ごはんの時間はできるだけ同じタイミングに
夜は静かで暗めの環境にする
トイレ掃除もなるべく決まった時間に
また、生活空間の変化にも注意が必要です。
引っ越しはもちろん、家具の配置換えやカーペットの入れ替えなど、些細なことでも猫には大きなストレスになります。
特にトイレや寝床の場所は、一度決めたらむやみに動かさないことが大切です。
🚽 2.トイレは清潔で落ち着ける場所に
猫にとってのトイレは、単なる排泄の場ではなく、「安心💖できるかどうか」を判断する大切な場所、いわば、猫の心のバロメーターです。
トイレが汚れていたり、落ち着かない場所にあると、🐱猫は安心して使えず、排泄をガマン → 💦膀胱炎や尿石症といった泌尿器系トラブルの引き金に → ⚡痛みや不快感のせいで、さらにトイレを避ける、といった悪循環に陥ることさえあります。
そういった事態を避けるためには、以下のような🧼トイレ環境への意識が重要です。
掃除は最低でも朝晩の1日2回。💩は見つけたらすぐに取り除く
トイレは玄関や通路、洗濯機の近くなど、落ち着かない場所はNG
食事場所や寝床からは、少し距離を置いて設置
多頭飼いの場合、トイレの数は最低でも猫の頭数分は用意
猫によっては砂の種類やトイレの形状に好みがあるため、観察して調整
トイレをきちんと使ってくれているということは、「この環境は安心💖できる」と猫が感じているサインなのです。
🕳️ 3.隠れる場所と🪜登れる場所をつくる
猫は本来、警戒心の強い動物です。不安や恐怖を感じたとき、「隠れる」ことで心を落ち着けようとします。
また、見晴らしの良い「高い場所」にいることで、自分の身を守る安心感を得ようとします。
このように、「隠れる」ことと「登る」ことは、猫の本能に基づく行動であり、ストレス軽減に欠かせない要素です。そのため、
ソファやベッドの下、押し入れ、段ボール箱など誰にも見られずこもれる場所を確保する
キャットタワーや棚の上など、高い場所に移動できる工夫をする
といった工夫で、「好きなときに隠れられる」、「好きなときに見下ろせる」、と感じ、猫の心はぐっと安定します。
🌿穏やかな毎日が、いちばんのケア
このように「ストレスの少ない環境(生活)」とは、猫の本能と気質を理解し、尊重することにほかなりません。
そしてそれは、特別な病気のある猫だけでなく、すべての猫に共通する大切なケアのかたちです。
「FIV陽性」「FeLV陽性」という言葉に不安を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、そうした猫たちにとっても、必要なのは、特別な治療や看護ではなく、ただ、静かで落ち着いた暮らしなのです。
どうか、FIV・FeLV陽性の猫たちとの、穏やかでやさしい暮らしも、選択肢のひとつに加え、ご検討いただけませんか?✨
💌 お見合いは、営業時間内ならいつでも可能です。猫たちが、あなたとの出会いを待っています。

2025年6月27日
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